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エクセルを使った案件管理表の作り方|手間を減らす おすすめの効率化ツール5選

作成者: 會田 純一朗|Jun 16, 2026 4:33:09 AM

エクセルでの案件管理に「手作業の集計が大変」「リアルタイムに状況を追えない」と限界を感じていませんか?

案件管理を効率化して営業成果を最大化するには、自社の状況に合わせた適切な管理表の作成や、最適な専用ツールの選択が不可欠です。

本記事では、エクセルを使った案件管理表の具体的な作り方や必須項目、メリット・デメリットを徹底解説。さらに、エクセル以外でおすすめの効率化ツール5選も詳しく紹介します。自社に最適な手法を見つけ、組織全体の生産性向上につなげましょう。

エクセルを使った案件管理表の作り方

エクセルで案件管理を始めるにあたり、最初に行うべきなのが「管理表の土台作り」です。どのように枠組みを設計し、データを蓄積していくかで、その後の運用のしやすさが大きく変わります。

エクセルでの管理をスムーズに軌道に乗せるためには、ただシートを作成するだけでなく、現場の入力負荷を減らすルール設計や、一目で状況を把握できる仕組みづくりが欠かせません。ここでは、挫折しない案件管理表の具体的な作成手順をステップごとに詳しく解説します。

1.案件管理表に盛り込む必須項目を洗い出す

案件管理の目的は、業務全体の「見える化」です。進捗が不透明なままだと、対応漏れや納期遅延、業務の属人化、コスト・リソース予測のズレといったリスクが生じます。チーム全員で状況を正しく共有し、課題にいち早く気づいて迅速な意思決定を行うためにも、まずは情報の見える化が必要です。

その土台として、管理表に記載する項目を洗い出します。ただし、項目が多すぎると入力が面倒になり形骸化するため、以下の4つの必須項目に絞って作成するのがコツです。

  • 基本情報(案件ID、顧客名・クライアント名、案件名、担当者など) 「誰がどの顧客(プロジェクト)を担当しているか」を明確にし、トラブル時の責任の所在をはっきりさせるとともに、社内での検索性を高めます。
  • 進捗状況(ステータス、完了予定日、次のアクションなど) ステータスを明確にすることで業務の停滞を早期に発見できます。「完了予定日」がないと今期の着地予測が立たず、「次のアクション」がないと対応漏れや放置の原因になります。
  • タスクと期日(タスク名、担当者、期日など) 業務を細分化して管理することで、メンバー間の業務負荷の偏りをなくし、全体の納期遅延を防止します。
  • 財務情報・コスト(見積もり金額、受注金額、発生費用、利益など) 目標や予算に対するギャップをリアルタイムに把握します。コストや利益まで追うことで、不採算案件を防ぎ、今後の戦略やリソース配分を最適化できます。

2.エクセルの基本設計と入力規則を決める

必要な項目が決まったら、エクセル上に配置して「誰が使っても同じ形式でデータが溜まる状態」を作ります。

エクセル管理が破綻する最大の原因は、データの表記ゆれ(例:「株式会社」と「(株)」の混在)や、日付・金額の書き方のバラつきです。これらが起きると、のちの集計や検索が正しくできなくなります。最初の設計段階で入力ルールを固定しておくことが、運用の手間を減らす最大のコツです。

ベースとなる「案件一覧シート」を作成したら、以下のエクセル機能を必ず組み込みましょう。

  • 「データの入力規則」によるプルダウン化 ステータス(進行中・完了など)や担当者名は、すべてドロップダウンリストから選ぶ形式にします。自由入力をなくすことで、タイピングミスや表記ゆれを防ぎます。
  • 日付・数値の「表示形式」の固定 日付の列は「日付形式」、金額の列はカンマ区切りの「通貨形式」に、あらかじめセル全体の書式を設定します。形式を統一することで、関数を使った自動集計のエラーを防ぎます。
  • ヘッダー固定とフィルター機能の追加 スクロールしても項目名が見えるように「ウィンドウ枠の固定」を行い、特定の担当者や顧客で瞬時に絞り込める「フィルター」を設定します。

このように「入力ミスが起こり得ない仕組み」をエクセル側に仕込んでおくことで、現場は迷わず入力でき、管理者はいつでも正確なデータを瞬時に集計できるようになります。

3.進捗を把握するためのダッシュボードを作成する

データが溜まってきたら、一目で状況を把握できる「ダッシュボード」を作成し、見える化を進めましょう。大量の文字や数字が並ぶシートをそのまま眺めるよりも、グラフ等にまとめる方が問題点を発見しやすくなります。

エクセルの標準機能を使い、状況を直感的にわかりやすくする3つの定番テクニックを紹介します。

  • 「条件付き書式」で期日遅れのタスクに色付けする ルールに合わせてセルの色を自動で変える機能です。「期限を過ぎているのに未完了のタスク」に色付けすることで、遅れている危険な案件を一目で見つけられます。
  • 「ピボットテーブル」と「グラフ」で状況を可視化する データを自動集計して「棒グラフ」や「円グラフ」に表します。メンバーごとの業務負荷や、目標達成までのギャップを捉えるのに最適です。
  • 「簡易ガントチャート」でスケジュールを一覧する セルをカレンダーに見立て、タスクの期間を横棒状に色付けします。スケジュール全体が工程表のように視覚化され、進み具合や遅れを直感的に把握できます。

このようにデータを視覚化しておけば、チーム全員が状況をパッと理解できるようになり、トラブルの早期発見やスピーディーな判断に繋がります。

Microsoftのテンプレートで簡単に案件管理できる

管理表をゼロから自作するのが難しい場合や、作成に時間をかけたくない場合は、Microsoft公式などが提供している無料の「案件管理テンプレート」を活用するのがおすすめです。あらかじめ作られた既存の枠組みをダウンロードし、自社に合わせて微調整(カスタマイズ)する方が、手軽かつスピーディーに運用を始められるというメリットがあります。

テンプレートを利用して管理を始める手順と運用のコツは以下の通りです。

  • テンプレートをダウンロードする Microsoftの公式サイト等から、案件管理や売上管理用のテンプレートファイルをダウンロードします。入手したファイルは、チーム内で判別しやすい名前に変更しておくと管理がスムーズです。
  • 自社に合わせてデータを入力・調整する ファイルを開き、あらかじめ用意されている項目に沿ってデータを入力します。不要な列を削除したり、自社特有の項目を追加したりといったカスタマイズも簡単に行えます。
  • 運用ルールを定めて共有する テンプレートを導入したら、実際に使い始める前にチーム内で運用ルールを共有します。「表記や単位を統一する」「セルの結合を勝手に行わない」といったルールを決めておくことで、シートの崩れを防ぎ、円滑な共同管理が可能になります。

エクセルで案件管理をするメリット

専用のシステムを導入せず、身近なエクセルを案件管理に活用することには、業務を円滑に進める上で多くのメリットがあります。コスト面の手軽さはもちろん、現場への定着や運用の柔軟性においても、エクセルならではの強みが発揮されます。

ここでは、エクセルを案件管理に活用する具体的なメリットをご紹介します。

導入コストがかからない

エクセルを使った案件管理は、コストを抑えて始めたいチームに最適です。すでに社内PCにエクセルが導入されている環境であれば、専用の管理システムを新規契約する必要がなく、初期費用や月額費用を「実質ゼロ」に抑えられます。

仮に新規で購入する場合でも、高度な専用ツールを導入するより安価に環境を整えられます。予算が限られている中小企業や、まずはコストをかけずにスモールスタートして運用の流れを確かめたいという場合に、非常に大きな強みとなります。

エクセルを使い慣れていれば運用しやすい

新しいシステムを導入する際、ネックになりがちなのが操作方法を覚えるための社内研修や教育です。しかし、多くの人がすでに基本操作を理解しているエクセルであれば、そうした教育の手間をほぼ無くすことができます。

現場が使い慣れているツールだからこそ、新しい仕組みを取り入れる際の心理的ハードルが低く、導入直後からスムーズに運用へ乗せられます。教育コストを最小限に抑え、誰もが迷わずに入力できる環境を素早く整えたいチームにとって、親しみのあるエクセルは最適な選択肢です。

自社に合わせてカスタマイズができる

機能やデザインがあらかじめ固定されている専用ツールとは異なり、自由度の高さで柔軟に対応できる点もエクセルの強みです。行や列の追加、関数や計算式の埋め込みなどを、必要なタイミングで自由に行うことができます。

営業フローの変更や取り扱い製品の増加など、ビジネスの状況変化に合わせて、その場ですぐにフォーマットを拡張・修正できる柔軟性があります。専門的な開発知識がなくても、チームの使いやすさに合わせて画面や項目をいつでも最適化できるため、自社の業務に寄り添ったオリジナルの管理表へと育てていくことが可能です。

エクセルで案件管理をするデメリット

手軽で導入しやすいエクセルですが、運用の規模が拡大するにつれて、専用システムではないからこその限界や課題も見えてきます。特にチームでの共有やデータの高度な活用においては、業務効率を低下させる要因になりかねません。

ここでは、エクセルを案件管理に活用する際の具体的なデメリットをご紹介します。

集計に時間がかかる

エクセルでの案件管理は、データが蓄積されるにつれて集計の負担が大きくなります。各担当者が入力した個別のデータを1つのマスターシートに統合したり、期末の報告用に複雑な関数を組み直したりといった「手作業による工程」が、業務の拡大に伴って増加していくためです。

データの量やシートの数に比例して管理者の作業工数は膨らみ、次第に「情報の入力やデータの集計作業」そのものが目的化してしまう傾向があります。その結果、本来注力すべき営業活動や戦略立案といったコア業務に割くべきリソースが圧迫され、組織全体の生産性低下を招くリスクが生じます。

同時編集によりデータが破損する可能性がある

エクセルは複数人で同時に編集を行うとファイルに過度な負荷がかかり、動作の遅延やフリーズを引き起こしやすくなります。最悪の場合、他人の入力内容でデータが上書きされて消えてしまったり、ファイル自体が破損して全てのデータが消失したりする恐れもあります。

また、手軽に操作できる反面、誤ってセルを削除してしまうといったヒューマンエラーのリスクも利用人数に比例して高まるため、データの正確性を維持するのが困難になります。

過去のデータと比較した成長率や売上予測の可視化が難しい

エクセルは「現在の状態」を記録することに長けている反面、過去データとの推移を追う時系列の分析や、リアルタイムでの売上予測を瞬時に行うのは困難です。複雑なデータの紐付けを手作業で行う必要があるため、着地見込みの自動算出などには限界があります。

最新の状況がタイムリーに可視化されないため、マネージャーや経営層が営業戦略の軌道修正や迅速な意思決定を下しにくくなるという、ビジネス上の大きな機会損失を招くリスクがあります。

外部連携が難しく、運用コストがかさむ

エクセルは他のシステムと自動的に繋がらない単体のツールであるため、日常的に使用しているメールやビジネスチャット(SlackやTeamsなど)との自動連動が困難です。

そのため「エクセルを更新した後にチャットで改めて報告する」「メールの受信内容をいちいちエクセルへ手動で転記する」といった、二度手間や報告漏れが発生しやすくなります。こうした手作業の積み重ねが、現場の目に見えない運用コストを膨らませる要因となります。

エクセル以外で案件管理ができるツール5選

エクセルでの案件管理に限界を感じた場合、専用ツールの導入が有力な選択肢となります。ツールを活用すれば、データの自動集計やリアルタイムな進捗共有が可能になり、業務効率は大幅に向上します。

一口に管理ツールと言っても、営業特化型からプロジェクト管理、業界特化の業務システムまで特徴は様々です。ここでは、組織の課題解決に寄与するおすすめのツール5選を、それぞれの強みや価格帯と合わせて紹介します。

Sales Cloud

商談履歴や顧客情報を1つに集約して属人化を防ぐだけでなく、活動記録をモバイルから手軽に入力できます。さらに、リアルタイムなデータ集計による高精度な売上予測や、自社の営業フローに合わせた自由なカスタマイズ、AIによる業務の自動化が可能。本格的に営業体制を強化し、組織の生産性を最大化したい企業に最適です。

初期費用 0円(システム自体の初期費用)
※ただし、自社の業務に合わせて複雑なカスタマイズやデータ移行を行う場合、パートナー企業へ支払う「導入支援・構築費用」が別途発生するのが一般的です。
運用費用 Starter Suite:月額3,000円 / ユーザー(月払い / 年間契約)
Pro Suite:月額12,000円 / ユーザー(年間契約)
Enterprise:月額21,000円 / ユーザー(年間契約)
Unlimited:月額42,000円 / ユーザー(年間契約)
Agentforce 1 Sales:月額66,000円 / ユーザー(年間契約)
トライアル 30日間無料トライアル

出典:Sales Cloud|株式会社セールスフォース・ジャパン

Aitane

Aitaneは、商談データをAIが解析し、進捗ステータスを自動で更新する案件管理機能付きの営業事務AIエージェントです。

管理画面には直感的に進捗を把握できるカンバン形式を採用しており、高精度な議事録や要約も自動で蓄積されます。「日々の案件入力や報告に追われ、コア業務である顧客との対話に集中できない」という営業現場の悩みや、「進捗報告が形骸化し、実際の商談状況が見えにくい」というマネージャーの課題を解決。入力負荷をなくし、チーム全体で正確かつリアルタイムに営業プロセスを可視化したい企業に最適です

初期費用 0円
運用費用 フリー:0円 / ユーザー
スタンダード:月額5,000円 / ユーザー(月払い / 年間契約)
ビジネス:月額10,000円 / ユーザー(月払い / 年間契約)
※スタンダード / ビジネスプランの場合は年間契約可能、年間契約の場合20%オフ
トライアル 14日間無料トライアル(要問合せ)

出典:Aitane|株式会社Aitane

Mazrica Sales

Mazrica Salesは、現場の使いやすさと定着を最優先に設計された営業支援(SFA)ツールです。

直感的に進捗がわかるカード型の案件ボードを採用し、長期間動きのない案件を色変えでアラートします。カレンダーやメールと連携した自動記録機能により入力負荷を大幅に軽減するほか、企業情報の自動補完やAIによる成功パターンの分析も可能。使いやすさと高度な分析力を両立し、組織の営業力強化を支えます。

初期費用 0円
運用費用 Starter:月額6,500円 / ユーザー(年間契約)
Growth:月額12,500円 / ユーザー(年間契約)
Unlimited:月額18,500円 / ユーザー(年間契約)
※各プラン10ユーザーからご契約可能
トライアル 可能(要問合せ)
出典:Mazrica Sales|株式会社マツリカ

Backlog

Backlogは、組織横断のプロジェクトや多様なステークホルダーが関わる業務において、円滑な連携と確実なタスク完遂を支援するプロジェクト管理プラットフォームです。

最大の特徴は、専門職から非IT部門まで直感的に扱える高い操作性と、情報の散逸を防ぐ「1タスク=1スレッド」の構造にあります。さらに、一定プラン以上はアカウント数に応じて料金が変動しない定額制を採用。商談を管理する営業ツールとは異なり、受注後の案件履行や全社的なタスク推進に最適です。

初期費用 0円
運用費用 フリー:0円 / 10ユーザー
スターター:月額2,970円 / 30ユーザー
スタンダード:月額17,600円 / 無制限
プレミアム:月額29,700円 / 無制限
プラチナ:月額82,500円 / 無制限
※年払いの場合約5%オフ
トライアル 30日感無料トライアル
 出典:Backlog|株式会社ヌーラボ 

Reforma PSA

Reforma PSAは、ITや広告などの知的サービス業に特化した業務管理(ERP)システムです。

最大の特徴は、外注費だけでなく社員の「作業時間」を労務費として自動換算し、プロジェクトごとの正確な粗利をリアルタイムに可視化できる点にあります。案件の引合から受注、経費精算、請求・入金確認まで一気通貫で管理可能。「どの案件でいくら儲かったか見えない」という企業の課題を解決します。

初期費用 0円
運用費用 販売
経営者・プロジェクトマネージャー・営業・経理担当者向け
月額6,000円 / ユーザー
トライアル なし
出典:Reforma PSA|株式会社オロ

自社に最適な案件管理の方法で営業成果を最大化しよう

効率的な案件管理は、組織の生産性を高めて売上を最大化するための基盤です。

手軽に始められるエクセルはスモールスタートに最適ですが、組織の規模拡大に伴い、手動集計の限界やデータ破損のリスク、リアルタイム性の欠如といった課題が顕在化します。そのため、現在の成長フェーズや現場が抱える課題に合わせて、最適な管理手法を選択することが重要です。

エクセルでのルール徹底による運用の最適化を進めるのか、あるいは専用ツールへの移行によって業務の自動化や仕組み化を図るのか。自社の営業スタイルに最適なアプローチを見極め、組織全体の営業力強化へとつなげてください。